家庭用脱毛器はメンズに効果ない?ヒゲ・濃い毛で効かない5つの理由と対策

家庭用脱毛器 メンズ 効果ない

数万円で家庭用脱毛器を買って何回か照射したのに、ヒゲもすね毛もほとんど変わらない。このまま続けて意味があるのか、医療脱毛に切り替えるべきか迷っている男性は少なくありません。

結論から言うと、家庭用脱毛器は男性の毛にも減毛・抑毛の効果が期待できます。ただし毛を生えなくする機器ではなく、効果が出るまでに数ヶ月かかり、ヒゲのように濃く根深い毛ほど変化はゆっくりです。

この記事では、効果がないと感じる原因の切り分け方、変化が出るまでの目安と判定の仕方、部位ごとの効き方、効果を引き出す使い方を順に説明します。最後に医療脱毛との違いを比べるので、続けるか切り替えるかの判断に使ってください。

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家庭用脱毛器はメンズに効果ない?男性でも減毛・抑毛は期待できる

家庭用脱毛器は、男性が使っても効果がないわけではありません。毛の本数を減らし、生えてくる毛を細く目立たなくする「減毛・抑毛」なら男性でも十分に狙えます。

一方で、期待してよいことと期待できないことの線引きを誤ると、「効果がない」という評価になりやすい機器でもあります。この章では、その線引きを3つの視点で整理します。

家庭用脱毛器は男性の濃い毛にも効果が期待できる

家庭用脱毛器の多くは、IPLと呼ばれる光を肌に当てる方式です。光は毛の黒い色素(メラニン)に吸収されて熱に変わり、その熱が毛根の周りにダメージを与えることで、毛が生えにくくなります。

この仕組みは、黒くて太い毛ほど光を吸収しやすいという性質を持っています。男性の毛は女性より太く黒いことが多いため、光が反応する材料そのものは十分にあります。

照射を重ねると、すね毛や腕毛のように毛根が比較的浅い部位から、毛が細くなったり、生えるまでの間隔が延びたりする変化が出てきます。剃る回数が減る、剃り跡が目立ちにくくなるといった変化は、家庭用脱毛器でも現実的に目指せるゴールです。

ただし、男性は毛量が多く、照射したときの刺激も強く出やすい点には注意が必要です。パナソニックも、男性は女性に比べて体毛が太く毛量も多いため肌への刺激が強くなることがある、と案内しています(家電Watch)。濃い毛に効く条件と、痛みや肌トラブルが出やすい条件は表裏一体と考えてください。

家庭用脱毛器では永久脱毛やツルツルの状態は目指せない

家庭用脱毛器で、毛が二度と生えない状態やツルツルの肌を目指すことはできません。理由は出力の上限にあります。

日本では、強いエネルギーの光やレーザーを毛根に当てて毛乳頭などを破壊する行為は医療行為とされ、医師以外が業として行うと医師法違反になります(厚生労働省 医政医発第105号)。誰でも自宅で使える家庭用脱毛器は、毛根を壊さない範囲に出力が抑えられた美容機器として作られています。

「永久脱毛」という言葉自体も、毛がゼロになる意味ではありません。米国FDA(食品医薬品局)は医療用レーザーなどの効果を「permanent hair reduction(永久的な減毛)」と表現し、治療完了から6・9・12ヶ月後に再生する毛の本数が安定して減っている状態と定義しています(FDA 510(k)文書)。医療脱毛ですら「減る」が基準なので、それより出力の低い家庭用脱毛器に「全部なくなる」ことを期待するのは筋違いです。

家庭用脱毛器のゴールは、毛を薄く・少なくして自己処理を楽にするところまで。この前提で使えば、評価は大きく変わります。

ヒゲや剛毛は効果を実感しにくい場合がある

家庭用脱毛器でもっとも効果を実感しにくいのが、ヒゲです。ヒゲは体毛の中でも太く、毛根が皮膚の深い位置にあり、密度も高いため、家庭用の出力では毛根まで十分な熱が届きにくくなります。

男性ホルモンの影響を強く受ける部位であることも、ヒゲが手ごわい理由の一つです。ある程度減っても、ホルモンの働きで新しい毛が育ちやすく、変化が見えにくい傾向があります。

背中や胸の剛毛、VIOの太い毛も同じ理由で時間がかかります。こうした部位で数回照射して変化がなくても、機器が壊れているわけでも、体質的に効かないと決まったわけでもありません。

ヒゲを本気で減らしたいなら、ヒゲへの照射に対応している機種かどうかを確かめたうえで、すね毛や腕毛より長い期間を見込むことが前提です。それでも青ヒゲを消したいレベルの目標なら、後半で比較する医療脱毛のほうが目的に合っています。

メンズ家庭用脱毛器で効果がないと感じる5つの理由

男性が家庭用脱毛器で「効果がない」と感じる原因は、機種の出力、設定、照射の仕方、肌の状態、毛の色の5つにほぼ分けられます。自分がどれに当てはまるかを先に切り分けると、無駄に使い続けたり、早まって買い替えたりせずに済みます。

こんな状態なら疑うべき原因まず試すこと
最大レベルで続けても全部位で変化がない機種の出力不足機種がヒゲ・太い毛に対応しているか確認する
痛いので低いレベルで使っている照射レベル・頻度の不足冷却して1段ずつレベルを上げる
毛がまだらに残る、線状に生えてくる照射漏れ・ムラ照射口の幅を半分ずつ重ねて打つ
肌が黒く、機器が自動で出力を下げる日焼け・色黒肌日焼けを避け、肌色が戻ってから照射する
細い毛・白い毛だけが残る光が反応しにくい毛家庭用では限界と割り切る

男性の毛に対して出力が足りない機種を使っている

最大レベルで決められた頻度を守っても、どの部位にも変化が出ない場合は、機種そのものの出力が男性の毛に足りていない可能性があります。

家庭用脱毛器は、女性のムダ毛を想定して作られた機種も多く、出力の上限や照射面積、冷却機能にかなりの差があります。ヒゲへの使用を想定していない機種で顔に照射しても、毛根まで熱が届かないうえ、そもそも取扱説明書の使い方から外れてしまいます。

出力は「ジュール(J)」で表示されることが多いものの、メーカーごとに測り方や表示の仕方が違うため、数字だけで単純に比べることはできません。確認すべきなのは、男性のヒゲや太い毛への使用をメーカーが案内しているか、出力の段階をどこまで上げられるか、照射前に肌を冷やす機能があるか、の3点です。

この条件を満たさない機種で半年以上変化がないなら、使い方を変えるより機器を見直すほうが早道になります。

照射レベルや照射頻度が適切に設定されていない

男性の毛は、低い照射レベルでは十分な熱が毛根に伝わりません。痛みが怖くて最低レベルのまま使い続けると、何ヶ月照射しても変化がほとんど出ないことがあります。

照射頻度のずれもよくある原因です。家庭用脱毛器は、毛が伸びている成長期の毛にしか効きません。パナソニックの光美容器では、成長期に1〜2週間に1回程度のペースが推奨されています(Joshin web 製品ページ)。間隔が空きすぎると成長期の毛を取り逃し、逆に毎日のように当てても効果は増えず、肌への負担だけが増えます。

レベルは、肌に赤みや強い痛みが出ない範囲で、使うたびに1段ずつ上げていくのが基本です。冷却してから照射すれば、同じ痛みのまま一段上のレベルを使えることが多くなります。

照射漏れやムラが発生している

効果が出ている部分と出ていない部分が混在している、線状や斑点状に毛が残るといった場合は、照射漏れが原因と考えられます。家庭用脱毛器の照射口は数cm²程度と小さく、自分で当てる以上、どうしても打ち漏れが出やすくなります。

特に漏れやすいのは、鼻の下やあご下のような凹凸の多い部位、膝やくるぶしのように骨が出ている部位、背中や太ももの裏のように自分で見えにくい部位です。照射口が肌に密着していないと、センサーが反応せず照射されていないこともあります。

対策は、照射口の幅の半分ずつ重ねるように少しずつずらし、一方向に順番に動かすことです。照射した範囲を白いアイライナーやフェイスペンシルで区切っておくと、どこまで当てたかを見失いにくくなります。

日焼け肌や色黒肌で出力を下げて使用している

家庭用脱毛器の光は、毛だけでなく肌のメラニンにも反応します。日焼けした肌や地黒の肌に強い光を当てると、肌側が熱を持ち、やけどや色素沈着の原因になります。

そのため、多くの機種は肌の色を感知するセンサーを備え、肌が黒いと判断すると照射レベルを自動で下げたり、照射そのものを止めたりします。結果として毛根に届く熱が足りず、効果が出ないという状態になります。

屋外での仕事やスポーツで日に焼けやすい男性は、このパターンに当てはまりやすいです。照射する部位は普段から日焼けを避け、日焼けしてしまったら肌の色が落ち着くまで照射を休んでください。地黒で常に出力が上がらない場合は、家庭用脱毛器の効果自体が限られると割り切る必要があります。

産毛や白髪など光が反応しにくい毛に使用している

光が反応するのは毛の黒い色素なので、色素の少ない毛には効きません。白髪のヒゲ、色の薄い産毛、明るく染めた毛は、家庭用脱毛器でどれだけ照射しても減らすのが難しい毛です。

産毛は色が薄いうえに細いため、熱を集めにくく、効果が出にくい代表的な毛でもあります。照射を重ねて太い毛が減ったあとに細い毛だけが残るのは、ある意味で家庭用脱毛器が順調に効いた結果ともいえます。

白髪混じりのヒゲは、黒い毛だけが減って白い毛が目立つようになることもあります。白髪の割合が多い場合は、光ではなく毛穴に直接電気を流す、医療機関の電気脱毛(ニードル脱毛)でないと処理できません。

家庭用脱毛器は何回で効果が出る?男性が変化を実感するまでの目安

家庭用脱毛器の効果は、数回では判断できません。毛が生え替わるサイクル(毛周期)の都合上、変化を判断するには数ヶ月単位で続ける必要があり、ヒゲや太い毛はさらに長くかかります。

1〜3回では効果を判断しにくい

1〜3回の照射で変化が見えないのは、ごく普通のことです。理由は毛周期にあります。

毛は「成長期」「退行期」「休止期」をくり返しており、光が効くのは毛根と毛がつながっている成長期の毛だけです。肌の表面に見えている毛のうち、ある時点で成長期にあるのは一部に限られます。1回の照射でダメージを与えられるのはその一部の毛だけで、残りは次の成長期を迎えてから照射しないと効きません。

照射直後に一時的に毛が抜けて減ったように見えることがありますが、その後に休止期の毛が生えてくると元に戻ったように感じます。照射から1〜2週間後に毛がぽろぽろ抜けるのは熱が届いたサインなので、ここで「効いていない」と判断しないことが大切です。

効果を確認するには数ヶ月単位の継続が必要

毛周期をひと通りカバーするには、少なくとも数ヶ月の継続が必要です。すね毛や腕毛のように反応しやすい部位でも、メーカー推奨の頻度で照射を続けて3ヶ月前後は様子を見てください。ヒゲやVIOはその倍以上の期間を見込むのが現実的です。

変化はゆっくり進むため、毎日見ていると変化がわかりにくいという問題もあります。効果を判断するときは、次の3つを記録しておくと客観的に比べられます。

  1. 照射を始める前に、同じ部位を同じ照明・同じ距離で写真に撮る
  2. ヒゲなら、剃ってから青みや伸びが気になるまでの時間をメモする
  3. 1ヶ月ごとに同じ条件で写真を撮り、最初の写真と並べる

3ヶ月たっても写真の変化も剃る間隔の変化もない場合は、前の章の5つの原因を見直すタイミングです。

使用をやめると再び毛が生えてくることがある

家庭用脱毛器の効果は、使い続けている間は維持できても、やめると徐々に毛が戻ってくることがあります。家庭用脱毛器は毛根を壊さない範囲で毛の成長を抑える仕組みのため、毛を作る組織そのものは残っているからです。

そのため、毛が減って満足できる状態になったあとも、頻度を落として照射を続けるのが一般的な使い方になります。最初の数ヶ月は1〜2週間に1回、毛が減ってきたら数週間〜1ヶ月に1回というように、メーカーが案内する間隔に沿って減らしていく形です。

手入れを一生続けたくない、照射の手間から解放されたいという人は、毛根の組織を破壊できる医療脱毛のほうが目的に合っています。

家庭用脱毛器の効果は部位によって違う?メンズのヒゲ・VIO・すね毛を比較

家庭用脱毛器の効き方は、部位によってはっきり差が出ます。毛の太さ、毛根の深さ、毛の密度、照射のしやすさの4つで、効果の出やすさがほぼ決まるためです。

部位毛の特徴照射のしやすさ効果の実感しやすさ
すね毛・腕毛中程度の太さ、毛根は比較的浅い平らで照射しやすい実感しやすい
胸毛・腹毛太さや量に個人差が大きい平らだが濃淡でムラが出やすい個人差が大きい
VIO太く縮れた毛、密度が高い機種によって照射できない範囲がある時間がかかる
ヒゲ最も太く根深い、密度が高い凹凸が多く漏れやすい最も実感しにくい

ヒゲ・青ヒゲ|濃く根深い毛は効果を実感しにくい

ヒゲは家庭用脱毛器にとって最も難しい部位です。毛が太いぶん光はよく吸収しますが、毛根が深い位置にあり、毛の密度も高いため、家庭用の出力では毛根に届く熱が足りないことが多くなります。

剃った直後に肌が青く見える「青ヒゲ」は、皮膚の下に残った毛が透けている状態です。家庭用脱毛器で毛の本数が減れば青みも薄くなりますが、青ヒゲが見えなくなるほど減らすには長い期間がかかり、途中で頭打ちになることも少なくありません。

鼻の下、あご先、あご下は凹凸が多く、照射口が密着しにくい部位でもあります。唇の際や鼻の穴の周りは安全のため照射を避けるよう案内している機種が多く、この範囲は家庭用では手を付けられません。

ヒゲに使うなら、顔への使用に対応した機種を選び、頬やあご下など平らで毛の薄い部分から変化を見ていくのが現実的です。

すね毛・腕毛|毛量を自然に減らしたい男性に向いている

すね毛と腕毛は、家庭用脱毛器の効果を最も実感しやすい部位です。毛の太さが中程度で毛根も比較的浅く、平らな面が広いので照射漏れも起きにくいことが理由になります。

男性の場合、すね毛や腕毛を完全になくしたいというより、「濃すぎるのを目立たなくしたい」「半袖や短パンで気にならない程度にしたい」という希望が多いはずです。毛を少しずつ減らしていく家庭用脱毛器は、この自然に薄くするという目的とよく合います。

照射レベルを部位ごとに変えられる機種なら、すねは高め、腕の内側など皮膚の薄い部分は低めに設定すると、痛みを抑えつつ全体を均一に減らせます。膝やくるぶしは骨が出ていて痛みを感じやすく、照射漏れも出やすいので、少し丁寧に当てると仕上がりの差が出ます。

VIO|太い毛が多く照射できる範囲にも制限がある

VIOは毛が太く密度も高いため、効果が出るまでに時間がかかる部位です。痛みも強く出やすく、低いレベルでしか使えずに効果が伸び悩むケースがよくあります。

それ以上に注意したいのが、照射できる範囲の制限です。家庭用脱毛器の多くは、粘膜やその周辺、色素の濃い皮膚への照射を禁止しています。Vラインのビキニライン部分には使えても、性器やその周り、肛門周りのOラインには照射できない機種が少なくありません。

VIOのどこまで照射してよいかは機種によって大きく違うため、購入前と使用前に取扱説明書の照射可能部位を必ず確認してください。VIO全体をきれいに整えたい場合、家庭用だけで完結させるのは難しいと考えておいたほうが失敗しません。

胸毛・腹毛|毛質や照射ムラによって効果に差が出る

胸毛や腹毛は、人によって毛の太さや量の差が大きく、効果の出方もばらつきやすい部位です。胸の中央やへその周りは毛が太く密集している一方、周辺は細い毛が多いといったように、同じ部位の中でも濃淡があります。

毛の濃い部分だけ先に減り、細い毛の部分は残るため、途中で毛がまだらに見える時期が出やすいのが特徴です。仕上がりを自然にするには、毛の濃い部分だけでなく範囲全体を均一に照射し、周辺の細い毛との境目をなじませるように当てていきます。

胸や腹は自分で見ながら照射しやすい部位ですが、乳首や乳輪は色素が濃く、照射を避けるよう定めている機種がほとんどです。この周りは照射口がずれないよう、小さめのアタッチメントを使うか、白いシールなどで覆ってから当てると安全です。

メンズ家庭用脱毛器の効果を高めるための正しい使い方

家庭用脱毛器の効果は、同じ機種でも使い方しだいで大きく変わります。照射前の毛の処理、出力設定、頻度、照射の仕方、前後の肌ケアの5つを押さえれば、機器の性能を無駄にせずに済みます。

照射前にシェーバーでムダ毛を処理する

照射の前には、照射する部位の毛を電気シェーバーで剃っておきます。パナソニックも、ケアの前にはシェーバーやトリマーで必ず除毛するよう案内しています(家電Watch)。

毛が伸びたまま照射すると、光が肌の表面に出ている毛に吸収され、毛根に届く熱が減ります。表面の毛が焦げて熱を持つため、やけどや強い痛みの原因にもなります。

カミソリより電気シェーバーが向いているのは、肌表面を削りにくく、照射前の肌に余計な刺激を与えないためです。逆に、毛抜きやワックスで毛を根元から抜くのは避けてください。光が反応する毛そのものがなくなり、次に生えてくるまで照射しても効きません。

肌の状態に合わせて適切な出力を設定する

出力は高いほど効果が出やすい一方、肌への負担も大きくなります。最初は低めのレベルで試し打ちをして、翌日まで赤みやかゆみが残らないことを確かめてから、少しずつ上げていくのが安全な進め方です。

同じ人でも、部位や肌の状態によって適したレベルは変わります。すねのように皮膚が厚い部位は高め、首や腕の内側のように皮膚が薄い部位は低めが目安です。日焼けした直後、ひげ剃りで肌が荒れている日、乾燥してかさついている日は、いつもより低めにするか照射を休みます。

痛みが強くて出力を上げられない場合は、照射の直前に保冷剤などで肌をしっかり冷やすと、同じレベルでも痛みを感じにくくなります。冷却機能を内蔵した機種なら、この手間を省けます。

メーカーが推奨する頻度・間隔を守る

照射の頻度は、使っている機種の取扱説明書に書かれた間隔を守ります。家庭用脱毛器はメーカーごとに出力や照射方式が違い、推奨される間隔もそれに合わせて決められているためです。

早く効果を出したくて推奨より短い間隔で照射しても、成長期の毛が増えるわけではないので効果はほとんど変わりません。肌の回復が追いつかず、赤みや色素沈着のリスクが上がるだけです。

反対に、忙しくて間隔が空きすぎると、成長期の毛を取り逃して効果が伸びません。ヒゲなら週末、体は月2回の入浴後など、照射する日を決めて習慣にしておくと、間隔が崩れにくくなります。

照射漏れを防ぎながら均等にケアする

照射漏れを防ぐには、照射口を肌に垂直に密着させ、少しずつ重ねながら決まった方向に動かします。照射口の幅の半分程度を重ねる意識で進めると、隙間ができにくくなります。

範囲が広いすねや背中は、いきなり全体に当てず、ブロックに分けて1ブロックずつ仕上げると漏れを見落としません。鼻の下やあご下のように凹凸がある部位は、口に空気を含んで皮膚を膨らませたり、反対の手で皮膚を軽く引っ張ったりして、平らな面を作ってから照射します。

連続照射モードがある機種は、手早く進められる反面、動かすスピードが速すぎると照射が粗くなります。慣れるまでは1回ずつ照射し、照射した位置を確認しながら進めると確実です。

照射前後の日焼け対策と保湿を徹底する

照射する部位は、照射の前後とも日焼けを避けます。日焼けで肌のメラニンが増えると、光が肌に吸収されやすくなり、やけどの危険が上がるうえ、センサーが働いて出力が下がり効果も落ちます。顔や腕など日光に当たる部位は、日焼け止めや長袖でふだんから紫外線を防いでおきます。

照射後の肌は、熱を受けて乾燥しやすく、刺激にも敏感になっています。照射が終わったら冷たいタオルや保冷剤で肌を冷やし、そのあと刺激の少ない化粧水や保湿剤で保湿します。照射当日は、長風呂や激しい運動、飲酒など体温が上がる行動を控えると、赤みやかゆみが出にくくなります。

冷やしても赤みや痛みが引かない、水ぶくれができたといった場合は、照射を中止して皮膚科を受診してください。

家庭用脱毛器とメンズ医療脱毛はどっちがいい?効果・料金・痛みを比較

家庭用脱毛器と医療脱毛のどちらがよいかは、目指すゴールで決まります。毛を薄くして自己処理を楽にしたいなら家庭用脱毛器、ヒゲを含めて毛が生えにくい状態を長く保ちたいなら医療脱毛が向いています。

比較項目家庭用脱毛器メンズ医療脱毛
目指せる状態減毛・抑毛永久的な減毛(毛が生えにくい状態)
効果の持続やめると毛が戻ることがある完了後も長く続く
機器の位置づけ美容機器医療機器(医師の管理下で照射)
費用の形本体代とカートリッジ代など部位・回数ごとのコース料金
手間自分で照射、期間は長め通院が必要、回数は家庭用より少ない
痛み出力が低いぶん弱め出力が高く強め(麻酔を使えることが多い)
肌トラブル時自分で判断して皮膚科へ照射した医療機関で診察・処置

脱毛効果と持続期間の違い

効果の差を生むのは、毛根の組織を破壊できるかどうかです。医療脱毛は医師の管理下で高出力のレーザーを照射し、毛を作る組織を熱で破壊します。家庭用脱毛器は医師法の制約から毛根を壊さない出力にとどめられているため、毛の成長を抑えることはできても、組織そのものは残ります。

この違いは持続期間にはっきり表れます。医療脱毛は必要な回数を終えれば、その後は毛が生えにくい状態が長く続きます。家庭用脱毛器は照射をやめると毛が戻ることがあり、効果を保つには照射を続ける必要があります。

ヒゲのように家庭用では手ごわい部位ほど、この差は大きくなります。家庭用脱毛器で半年以上続けてもヒゲの変化が少ない場合は、出力の上限に達していると考え、医療脱毛を検討するタイミングです。

料金とトータルコストの違い

家庭用脱毛器は、本体を買えば全身に何度でも使えるのが強みです。かかるのは本体代と、機種によってはカートリッジの交換代だけで、照射する部位が増えても費用は増えません。

医療脱毛は部位と回数ごとのコース料金で、ヒゲだけ、ヒゲと体、全身と範囲を広げるほど総額が上がります。最初に払う金額だけを比べれば、多くの場合は家庭用脱毛器のほうが安く済みます。

ただし、比べるべきなのは購入時の金額ではなく、目的の状態に届くまでの総額です。家庭用脱毛器はカートリッジ代が継続的にかかる機種があり、効果を保つために照射をやめられないぶん、使う期間も長くなります。そのうえ、ヒゲのように家庭用で目的に届かなかった場合は、結局医療脱毛の費用も払うことになります。

自分で照射する時間もコストの一つです。全身を照射すれば1回あたりの時間は長くなり、それを何年も続けることになります。すね毛を薄くしたいだけなら家庭用脱毛器が割安、ヒゲをなくしたいなら最初から医療脱毛のほうが総額は抑えやすい、というのが判断の目安になります。

痛みと肌トラブルへの対応の違い

痛みは、出力の低い家庭用脱毛器のほうが一般に弱めです。医療脱毛は出力が高いぶん、特にヒゲやVIOでは強い痛みを感じやすくなりますが、医療機関では麻酔クリームなどで痛みを抑えられることが多くあります。

大きな違いは、肌トラブルが起きたときの対応です。医療脱毛では医師が肌の状態を見て出力を調整し、やけどや炎症が起きればその場で診察・処置を受けられます。家庭用脱毛器は出力の判断も異常への対応も自分で行うため、トラブルに気づくのが遅れたり、無理に照射を続けてしまったりするおそれがあります。

脱毛による危害は医療機関でもゼロではありません。国民生活センターには、2012年度以降の約5年間に脱毛施術による危害の相談が964件寄せられ、そのうち医療機関での脱毛によるものが284件ありました(国民生活センター)。医療脱毛を選ぶ場合も、施術前にリスクの説明を受け、トラブル時の対応や費用を確認しておくことが大切です。

家庭用脱毛器が向いている男性・医療脱毛が向いている男性

ここまでの比較をもとに、それぞれが向いている男性を整理します。

家庭用脱毛器が向いているのは、次のような男性です。

  • すね毛・腕毛・胸毛などを、なくすのではなく自然に薄くしたい
  • 通院の時間を取りにくく、自分のペースで続けたい
  • 人に見られずにVIOや体のケアをしたい
  • 初期費用を抑えて、まずは脱毛を試してみたい

医療脱毛が向いているのは、次のような男性です。

  • 青ヒゲを解消したい、毎朝のヒゲ剃りから解放されたい
  • 照射を何年も続ける手間をかけたくない
  • 家庭用脱毛器を半年以上続けても変化に満足できない
  • 日焼けしやすい肌や色黒肌で、家庭用脱毛器では出力が上がらない

体は家庭用脱毛器、ヒゲは医療脱毛というように、部位ごとに使い分けるのも合理的な選択です。費用を抑えつつ、家庭用では難しい部位だけ確実に減らせます。

メンズ家庭用脱毛器の効果に関するよくある質問

Q. 家庭用脱毛器で毛が濃くなることはありますか?

照射後に、かえって毛が太く濃くなる「硬毛化」が起こることはあります。原因は解明されておらず、医療レーザー脱毛でも起こる現象で、男性では背中・上腕・肩などに多いとされています(Forbes JAPAN)。照射した範囲で毛が濃くなったと感じたら、その部位の照射をいったん止めて様子を見てください。照射直後に毛が濃く見えるのは、抜けかけた毛が残っているだけのことも多く、1〜2週間で抜け落ちれば問題ありません。

Q. 家庭用脱毛器の照射で痛みや火傷のリスクはありますか?

痛みも火傷のリスクもあります。痛みは輪ゴムで弾かれる程度と表現されることが多いものの、ヒゲやVIOのような毛の濃い部位では強く感じやすくなります。火傷は、高すぎる出力、日焼けした肌への照射、同じ場所への重ね打ちで起こりやすくなります。照射前に冷やす、出力を少しずつ上げる、同じ場所に続けて打たないの3点を守れば、リスクは大きく減らせます。

Q. ほくろやタトゥーの上に照射しても大丈夫ですか?

照射してはいけません。家庭用脱毛器の光は黒い色素に反応するため、ほくろやタトゥー、濃いシミに当てると、その部分に熱が集中して火傷を起こすおそれがあります。多くの機種の取扱説明書でも、これらへの照射を避けるよう定められています。小さなほくろは白いシールなどで覆ってから照射し、タトゥーの部分とその周りには照射しないでください。

Q. 脱毛サロンの光脱毛と家庭用脱毛器の効果は同じですか?

どちらも光を使い、毛根を壊さない範囲で毛を減らす点では同じ仕組みです。サロンの光脱毛も医療行為にあたる出力は使えないため、目指せるのは減毛・抑毛で、家庭用脱毛器と効果の質に本質的な差はありません。違いは、業務用の機器のほうが照射面積が広く、スタッフが照射するので打ち漏れが少ない点です。自分で照射する手間を省きたい人はサロン、費用を抑えたい人は家庭用という選び方になります。

まとめ|家庭用脱毛器で効果が出ない男性は脱毛方法を見直そう

家庭用脱毛器は、男性の毛にも減毛・抑毛の効果が期待できる機器です。ただし、効果が出るかどうかは、期待するゴールと使い方で大きく変わります。

  • 家庭用脱毛器のゴールは毛を薄く・少なくすることで、永久脱毛やツルツルは目指せない
  • 効果がないと感じる原因は、出力・設定・照射漏れ・日焼け・毛の色の5つで切り分けられる
  • 1〜3回では判断できず、写真と剃る間隔を記録しながら数ヶ月続けて判断する
  • すね毛・腕毛は効果を実感しやすく、ヒゲとVIOは時間がかかるうえ限界もある

まずは、効果がないと感じる5つの理由のどれに当てはまるかを確かめ、使い方を見直して3ヶ月続けてみてください。それでもヒゲの変化に満足できない場合や、照射を続ける手間から解放されたい場合は、医療脱毛への切り替えを検討するのが近道です。

引用:メンズ脱毛、実際どうだった?経験者242人に費用・効果・後悔を聞いてみた